【Treble】Rakuten miniにカスタムROMを焼いてみるお話。

こんにちは。七宮さん(@Shichinomiya_s)です。

今回の記事では、最近話題の”1円バラマキスマホ”ことRakuten miniにTreble対応のROMを導入するお話について書いていきたいと思います。

そういえば、七宮家は全員Rakuten-Unlimitedを契約し、それぞれW03に入れたりiPhoneのeSIMに入れたりして運用しているので、西成露店メルカリにて8,000円で入手しました。ぴえん。

 

それはさておき、本題に入っておきます。

 

 

カスタムロム、早すぎない?と思って人へ。

「カスロム早すぎるだろ。ベース機でも見つかったのか?」と思ってる人も結構いらっしゃるみたいで、Project Trebleの影が薄かったので超簡潔に説明していきます。

既にご存じの方は、次の項目に進んでください。

 

Android 9 Pieから”Android OS部分とメーカー(キャリア)が実装(改変)している部分をきっちりと分けて、Android OS部分だけを更新できるようにする”という『Project Treble』が義務化されました。

出展:An Update on Project Treble -Android Developers Blog-

Google側は、Android OSにまでベンダー側の改変が入っているとOSのアップデートに時間がかかるということを問題視し、このように切り分けることによってAndroidの更新を早急に行えるようにしたかったのでしょう。

このAndroid OS部分だけは、”Generic System Image”として公開されています。Google公式のものや非公式のものまでいろいろありますね。

これは、『Project Treble』対応端末であればどの端末でも動作するので、今回はこれを導入していくといったお話です。

 

 

Project Treble対応ROMをダウンロードする。

Generic System Image (GSI) list -Github-

上記のリンクから好きなものを選んでください。Android 9 Pieであればどれでも動作するはずです。

 

Generic System Image -Android Developer-

上記ページから、Android 8から実装された”Android Verified Boot”を無効にするために”vbmeta.img”をこちらからダウンロードします。

“AVB”に関しては下記リンクご参照ください。

Android Verified Boot -Android Developer-

 

 

ブートローダーアンロックの実施。

この部分は、AndroPlus様の記事にしっかりと記載されていますので、そちらをご参照いただければできると思います。

Rakuten MiniをBootloader Unlockする方法。Magiskでのroot化も🉑【ダンプ公開】

 

ただ、1点だけ、”ロックを掛け、解除画面にて緊急通報からダイヤルと呼び出す”との記載ですが、この手順は不要で、”端末情報”の”ソフトウェアバージョン”を連続タップするとダイヤルを呼び出すことが可能です。

 

ビルド番号は開発者向けオプション、ソフトウェアバージョンは標準ダイヤル呼び出しボタンといった感じですね。

 

 

 

焼く。

adbにてadb reboot bootloaderでfastbootに入ります。

 

fastboot erase system にてシステム領域を削除します。

 

fastboot flash system 〇〇〇.imgを実行して焼きます。

 

次に、Android 8から搭載された、ブート時の検証を無効化するためにvbmeta.imgを焼きこみます

fastboot --disable-verity --disable-verification flash vbmeta vbmeta.img と実行するだけです。

注意:fastboot.exeのバージョンが古いと”disable-verity”オプションが実装されていない場合があります。その場合はSDK Platform-Toolsを更新してください。

 

焼き終わったら、電源ボタンを上にした状態でfastboot rebootを実行します。

 

端末が再起動し、『コマンドが指定されていません』という画面になります。

 

電源+Vol↑を同時に数秒間押しAndroid Recoveryの画面に入ります。(何度かやると入れます。)

 

“Wipe data / factry reset”を選択します。

 

“Yes”を実行し、ユーザー領域を削除します。

 

終わったら”Reboot system now”で再起動させます。すると、焼いたROMで起動できます。

※Androidバージョンが同じであれば”Wipe data / factry reset”の実行は不要だった気はしますが、TWRPを用いてた頃は一緒に削除していたので実行しています。

 

 

所感。

 

AOSPを焼きましたが、やっぱり、素のAndroidって良いですね。私は”メーカー改変”はまだ許容できるのですが”キャリア改変”がとても嫌いな人なので、とっても良い感じです。

特に不具合も見受けられなくて非常に良い操作感です。このまま使っていきたいと思います。

eSIMが読み込むかはeSIMをiPhoneのほうに入れてしまった為に確認することができませんでしたので、誰か確認してくだされば幸いです。

 

キャリア契約を維持しつつ、iPhone/PixelのeSIMでRakuten Un-Limitedを運用するのが最善策ですね。

圏外エリアなら自動的に大手3社網に切り替わりますし、特に不便を感じたことはありません。

RakutenはRakuten miniのバラマキ戦略を鑑みて”もう一台、ちっちゃいサブスマホをほぼ0円で使ってみませんか?”的な、過去のイーモバイル的な戦略に移り始めています。

この戦略だと、”今のままでよい”ユーザーがわざわざと手間を増やす行為であるサブスマホを持つとは到底考えられないので、iPhoneへのeSIMを公式的にサポートし、”あなたのiPhone(Pixel)に1年間無料で『無制限ギガ』回線をいれてみませんか?”閃絡のほうが良いと思いますがね….

 

少し話が脱線しましたが、以上、Rakuten miniにProject Treble対応ROMを導入するお話でした。

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