PR-S300SE ポート開放(静的IPマスカレード設定)を表示させる。

今回の記事では、NTTのONUルータ PR-S300SE ポート開放(静的IPマスカレード設定)をについて、備忘録を書いていきたいと思います。

 

ポート開放ができない

祖父母の家に防犯カメラと管理用のサーバーを設置したのですが、どこでもメンテナンスを実施できるようにVPNを構築していました。

VPNの構築には、ポート開放作業が必要なのですが、PR-S300SEではポート開放項目が見当たらずに完全にハマったので、個人的な備忘録と同様に困っている方へのナレッジ共有として書き進めたいと思います。

 

原因

結論を先に書くと、「勝手にIPoEに変更されていた」というのが原因です。

ONUの”PPP”ランプが消灯していたら、今回の事象に適合します。

 

IPoEってなんぞや?

PPPoEに代わる新しい接続方式です。PPPoEはご存じの方も多いのではないでしょうか。

PPPoEは、電話回線網とプロバイダーを接続する「ネットワーク終端装置」を経由して、インターネットに接続しています。

一方でIPoEは、このような「ネットワーク終端装置」を経由せずにダイレクトに接続する方式です。

また、PPPoEとは違い、IPv6が利用できます。

 

が、ポート開放できる番号が限られています。

おそらく、その関係でPR-S300SEからポート開放(静的IPマスカレード設定)機能が省略されてしまっているのかもしれません。

 

ということで、解決策としては『IPoEから従来のPPPoE』へ変更すればよいのです。

 

IPoEからPPPoEへの変更方法

ネットからポチーで変更できれば良いのですが、残念ながらカスタマーサポートへの連絡が必要です。

OCNテクニカルサポート 0120-047-860 受付時間は 10:00~17:00(年末年始は除く)

 

祖父が契約者でしたので、孫が代わりに内容を伝えるというスタイルでオペレーターの方に対応していただきました。

(そもそも契約者が65歳以上なので、二等親以内の人が付き添わないとダメらしくちょうどよかったです)

 

オペレーターの方には、ストレートに「ポート開放したいので、IPoEからPPPoEへ変更したい」と伝えたら、すぐに伝わりました。

電話が終わった10分後くらいに”PPP”ランプが点灯し、PPPoE接続へ切り替わりました。

 

静的IPマスカレード設定が表れた!

PPPランプが点灯してから管理画面に再度アクセスすると、「詳細設定」→「静的IPマスカレード設定」の項目が現れました。

これでポート開放機能が利用できますね。お疲れさまでした。

 

【参考】ネットに書いてあったけど、当環境では利用できなかったもの

・裏メニューに入る。

http://192.168.1.1:8888/t/

こちらのURLにアクセスすると、配信済事業者ソフトウエアというページが開きます。

おそらく、左上の項目にIPv6と書かれた項目があるので、そこをクリックします。

 

一部では、右カラムに「静的NAPT」という項目があるので、そこから一部ポートの開放ができるようです。

当環境では右カラム自体が表示されませんでした…(OCNバーチャルコネクト契約者は出ないとか。)

 

参考文献:PPPoEからIPoE(IPv4 over IPv6)に変更時の防犯カメラのポート開放の設定

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