こんにちは、七宮さん(@shichinomiya_s)です。
突然ですが、毎月の支出をきちんと管理できていますか?
私も気づいたら財布の中身が寂しくなっていることがよくあって、「今月何にいくら使ったっけ?」と後から振り返ることが多いです(汗)
そこで今回は、Claude Codeを使って家計簿アプリを作ってみました。ただ記録するだけでなく、支出をグラフで可視化して、一目で傾向が分かるようにしました。
データ可視化というと難しそうですが、Claude Codeを使えば驚くほど簡単に作れます。ぜひ一緒に作ってみましょう!
前回のおさらい
前回の記事では、Todoリストアプリを作成しました。
コマンドラインで動くシンプルなツールでしたが、実用的なタスク管理ができるようになりました。
今回はさらにステップアップして、データを視覚的に表示する家計簿アプリを作っていきます。グラフ表示があると、支出の傾向が一目で分かるので便利です。
作るもの:グラフ表示付き家計簿アプリ
今回作成する家計簿アプリの仕様はこちらです。
・基本機能
- 支出の記録: 日付、カテゴリ、金額、メモを入力できる
- データ表示: すべての支出を一覧で確認できる
- カテゴリ管理: 食費、交通費、娯楽など自由に設定できる
- CSV出力: データをExcelで開けるCSVファイルで保存
・グラフ機能
- カテゴリ別円グラフ: どのカテゴリに多く使っているか一目で分かる
- 月別推移グラフ: 月ごとの支出の変化を棒グラフで表示
- 統計情報: 合計金額、平均、最大・最小を自動計算
データはJSONファイルに保存され、グラフはmatplotlibというPythonのライブラリで描画します。
Claude Codeでプロジェクトを作成
では早速、Claude Codeを使って作っていきましょう。
・プロジェクトフォルダの作成
- デスクトップに「budget_app」というフォルダを作成
- PowerShellまたはコマンドプロンプトを開く
- 以下のコマンドを実行
cd Desktop/budget_app
claude
Claude Codeが起動したら、次のように指示します。

・Claude Codeへの指示
家計簿アプリを作ってください。
機能:
1. 支出の記録(日付、カテゴリ、金額、メモ)
2. すべての支出を一覧表示
3. カテゴリ別の円グラフ表示
4. 月別の支出推移を棒グラフで表示
5. データをCSVファイルにエクスポート
データはJSONファイルに保存してください。
グラフ表示にはmatplotlibを使用してください。
Claude Codeがこの指示を受けて、必要なプログラムを作成してくれます。
私の環境では、`budget.py`というファイルと、必要なライブラリのインストール手順が提示されました。
必要なライブラリをインストール
家計簿アプリでグラフを表示するために、matplotlibというライブラリが必要です。
Claude Codeが自動的にインストールコマンドを提示してくれるので、それに従います。
・インストールコマンド
pip install matplotlib
このコマンドを実行すると、matplotlibとその依存ライブラリが自動的にインストールされます。
インストールが完了したら、プログラムを実行できるようになります。
実際に動かしてみる
では、作成した家計簿アプリを実際に使ってみましょう。
・起動方法
python budget.py
このコマンドを実行すると、メニュー画面が表示されます。

メニューから番号を選んで、さまざまな操作ができます。
・支出を記録してみる
メニューで「1」を選ぶと支出の入力画面になります。

日付、カテゴリ、金額、メモを入力します。
例えば、こんな感じです。
日付: 2025-11-15
カテゴリ: 食費
金額: 3500
メモ: ランチとディナー
入力が完了すると、データが保存されます。
グラフでデータを可視化
いくつか支出を入力したら、グラフで可視化してみましょう。
・カテゴリ別円グラフ
メニューで「3」を選ぶと、カテゴリ別の円グラフが表示されます。

このグラフを見ると、「食費が全体の40%を占めている」といった傾向が一目で分かります。
私の場合は、思っていたより娯楽費の割合が高くて驚きました(笑)
・月別推移グラフ
メニューで「4」を選ぶと、月別の支出推移が棒グラフで表示されます。

月ごとの支出がグラフで表示されるので、「先月より使いすぎているな」といった変化がすぐに分かります。
データをExcelで管理
アプリ内でデータを見るだけでなく、Excelで分析したい場合もあると思います。
そんな時は、CSVエクスポート機能を使います。
・CSVファイルの出力
メニューで「5」を選ぶと、`budget_export.csv`というファイルが作成されます。
このCSVファイルをExcelで開くと、日付順に整理されたデータが表示されます。
Excelのピボットテーブル機能を使えば、さらに詳細な分析もできます。個人的には、アプリで記録してExcelで分析するという使い分けが便利だと思います。
便利な機能を追加する
基本的な機能は完成しましたが、もう少し使いやすくしたいと思いました。
そこで、Claude Codeに追加の改良をお願いしました。
・改良リクエスト
今月の支出だけを表示する機能を追加してください。
また、カテゴリごとの合計金額も表示したいです。
Claude Codeはすぐに対応してくれて、「今月の支出サマリー」という新しいメニューが追加されました。
これで、月初めに「今月はあとどれくらい使えるか」を確認できるようになりました。
つまずいたポイントと解決策
実際に作ってみて、少しつまずいたポイントがありました。
・matplotlibの日本語表示
最初、グラフのカテゴリ名が文字化けして表示されていました。
これはmatplotlibのデフォルトフォントが日本語に対応していないためです。
Claude Codeに「グラフの日本語が文字化けします」と伝えたところ、日本語フォントを設定するコードを追加してくれました。
・日付のフォーマット
日付入力で「2025/11/15」と入力してエラーが出たことがあります。
正しいフォーマットは「2025-11-15」(ハイフン区切り)です。
これもClaude Codeに相談したところ、入力例を表示するように改良してくれました。
データ可視化の魅力
今回、グラフ機能を追加してみて、データ可視化の重要性を実感しました。
数字だけの一覧表よりも、グラフの方が圧倒的に分かりやすいです。特に、「どのカテゴリに多く使っているか」は円グラフで見ると一瞬で把握できます。
また、月別推移グラフを見ることで、「最近使いすぎているな」といった気づきも得られました。
Claude Codeを使えば、こうした本格的なデータ可視化アプリも簡単に作れます。
まとめ
今回は、Claude Codeを使ってグラフ表示機能付きの家計簿アプリを作成しました。
・ポイント
- 支出データを記録し、グラフで可視化できる
- カテゴリ別円グラフと月別推移グラフで傾向が一目で分かる
- CSVエクスポートでExcelでの分析も可能
- Claude Codeがライブラリのインストールから実装までサポート
次回は、さらに実践的なツールとして、Amazonなどの価格を自動監視するツールを作ってみたいと思います。
プログラミング初心者でも、Claude Codeを使えばデータ可視化ツールが簡単に作れます。ぜひ自分の用途に合わせてカスタマイズしてみてください!

