こんにちは。七宮さん(@Shichinomiya_s)です。
前回は”W03のダウングレード記事”だったと思うのですが、案の定入会ページ盛り沢山のアフィカスサイトの参考文献になってしまっていて笑っています。
記事にするのは自由ですが、参考文献頼りに薄っぺらい知識で記事書いても、知識がないなというのがわかってしまいますね。
私がレポート作成する際に英論を必死に翻訳して書いているのですが、恐らく教授たちも今の私のような事を思っているのかもしれませんね笑
さて、前置きが長くなりましたが、今回のネタはXiaomiに纏わるお話です。
「お!ピカドンの件か!」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが完全無関係です。あれは迅速な対応をとったので”対応に関しては”個人的には評価しています。
AliExpressとかを見ていると偶にこんなものを見つけますよね。
こういうものを見かけると、『Xiaomiって日本の無印良品みたいに幅広く手を出しているな~』と思っていたのですが、一点だけ気になる点があります。
“Mijja”という文字。良品計画が販売している製品はほとんどに”Mijja”という単語が含まれています。
他にも見てみましょう。このモバイルバッテリー風のモバイルルーター、恐らくこの記事を読んでる方はご存じですよね。
機種名は”ZMI MF855″という機種です。日本ではXiaomi関連ブランドとして、”ZMI”というブランドで販売されています。
この”Xiaomi関連ブランド”とは何でしょうか。
・Xiaomi関連ブランドとはなんぞや。
言葉の通り、Xiaomiが関連するブランド、つまりXiaomiが出資しているブランド、もっと言うとXiaomiの子会社なのではないかというのが容易に予想できると思います。
正しくその通りで、Xiaomiには自社ブランド以外にも『Xiaomi Ecological Chain』と呼ばれる集合体が存在し、ZMIやMijjaはこの集合体の中に存在します。存在というか加盟か。
この集合体は、大雑把に言えばXiaomiが出資しているXiaomi傘下な製品たちで、基本的に無印良品デザインXiaomiのシンプル系デザインを積極的に採用して製品を販売しています。
Xiaomi Ecological Chainについて
Xiaomi Ecological Chainについて、もう少し深掘りしていきましょう。
先ほど、”大雑把に言えばXiaomiが出資しているXiaomi傘下な製品”と超絶大雑把に述べましたが、もう少し真面目に書いていきます。
まず、Xiaomi Ecological Chain (面倒になったので以下XECと略)に加盟する事業者たち(ZMI, Mijja, Qin)は全て”独立事業者”であり、Xiaomiからの出資を受けた子会社たちです。
この、XECの基本概念は”スマートフォン+ AIoT”を戦略として掲げているXiaomiと同じであり、Xiaomiがカバーできていない分野を子会社化することによって分散化させてカバーしているということです。
Xiaomiは金出しているだけなのか?
結論から言うと『いいえ』です。
単に子会社たちに出資しているわけではなく、XECに加盟する独立事業者の対してXiaomiは先ほど記載した企業戦略や、製品設計、品質管理を行っています。完全にXiaomi側が精査しているわけではないようですが。
また、子会社たちが持つ特許もXiaomi側が持ち、マーケティングもXiaomiが権限を持っています。
日本の事例で分かりやすい例えでいうと、元財閥のグループ会社や持株会社(HD)などが挙げられます。
後者のHDが正確な例えだと思いますが、他の株式会社(子会社)の株式を多数保有することによって、その会社の事業活動を支配することを事業としている会社という感じですね。
販売経路は纏められている。
ここまで読むと、「なーんだHDじゃん」と思いがちですが、各事業者がそのまま各ECサイトなどの販売店に卸しているわけではなく、”Xiaomi Youpin”が販売経路は管理しているみたいです。
“Xiaomi Youpin”が販売することによって、紛らわしいXECの各事業者をまとめ上げているということです。
これも日本の例に例えましょう。一番似ているのが、良品計画の無印良品です。
無印良品はODM, OEMなどによって自社ブランドで販売を行っていますよね。基本的に無印良品のシステムと同じで、”無印良品に卸しているメーカーたち”が”XEC”であり、販売は無印良品、つまり”Xiaomi Youpin”ということになります。
ただ、無印良品に卸しているメーカーはあくまでもOEM, ODM製品を卸しているだけなのでそこは注意です。
子会社をまとめ上げて販売しているのが”Xiaomi Youpin”でODM, OEMを搔き集めているのが無印良品です。この違いがあります。
XECに加盟している業者の紹介。
携帯電話、スマートフォン – this category involves Redmi, Mi, 21KE, Black Shark, SUNMI, QIN, and Pocophone.
スマートホーム – Mijia, Yunmai, Viomi, iCHUNMi, Wuro etc.
家電製品 – Roborock, MiniJ, SWDK, VH, SmartMi, MiiiW Technology, Aller, TINYMU, XPrint.
セキュリティ製品 – Lumi, Vima, Aqara.
美容製品 – Doctor-B, Miaomiaoce, Oclean, iHealth, Yueli, HANDX, Leravan, SMATE, in the face, AirPOP, Senthmetic, Yuwell.
スマートウォッチ、スマートバンド – Huami, Amazfit, Weloop.
スマートライト – Yeelight and COOWOO.
カメラ類 – iMi, XiaoYi, MADV, 70MAI.
オーディオ類 – 1More, QCY, XGiMi, Inovel, Appotoronics, WHALEY, HAYLOU.
電動自転車、電動バイクなど – Ninebot, QiCYCLE, UMA, Yunmake.
バッテリー類 – Zaofeng, ZMi, Kingmi.
生活様式(?) – QIMIAN, Fiu, Popuband, Kiss Kiss Fish, HuoHou, Purely, 365WEAR, ZaxArt, One Cloud.
かなりの多くのメーカーが含まれていますね。
さいごに
XiaomiだけれどXiaomiじゃない製品たちは実はXiaomiが介入していたということでした。
ただし、ブランド名はXiaomiではありません。よって、例えばQIN 2というスマートフォンを”Xiaomi QIN 2″と記載するのは大いなる間違いです。
YI Technology (XiaoYi)のミラーレス一眼もXiaomi M1 Mirrorless Digital Cameraという表記はダメです。
ガジェットオタクは何故か表記にうるさい傾向があるので、皆さん気を付けましょう。(特大級のブーメランが私に突き刺さる。)
参考文献
What is Xiaomi ecological chain or Xiaomi youpin? GearBest blog (access date:2020.5.9)
What is Xiaomi Youpin or Ecological Chain System? Value Q (access date:2020.5.9)