こんにちは。七宮さん(@Shichinomiya_s)です。
今回のブログ記事ですが、『【Le Max 2】LeEcoがEUI 6.0公式にリリースしたのでアップデートしてみた。』という記事です。
久しぶりにLeEco Le Max 2が記事になりますね。(旧ブログでも長らく登場していなかった)
今回の記事では、少しだけ前置きを書いておこうかなと思いますので、読みたくない人はアップデート内容だけ知りたい人はさっさと飛ばしてくださいね。
・はじめに
一時期、中華スマホ界隈でLeTV (後にLeEcoと改名)のスマートフォンが最高にコスパが良いことで有名になりましたのを覚えていますか?
その中のLe Max 2は2K液晶を採用し、当時のハイエンドSoCを搭載しつつもかなり値段を抑えたスマートフォンで、正直言ってかなり波に乗っていたスマートフォンメーカーでした。(いい波乗ってんね~
どうしてこのようなコストパフォーマンスを維持できたのかというカラクリを紹介しますと、LeTV(LeEco)は中国の映像メディア配信サービスを取り扱った会社でした。簡単に言うとHulu等の映像配信サービスに近いと思います。
そのメディア配信サービスを視聴して貰うために、専用端末を製造して格安にて契約者向けにスマートフォンやスマートテレビを開発していました。
ここまでは、まあ普通なのですが、何故かその契約者に安く提供する端末がLeEcoの方針が変わったのか、格安でスマートフォンを製造することになり、国内外の大手メディアにも掲載され話題になりました。
しかし、2017年辺りから資金操りが困難になった事や某スマホメーカーの買収、EVスポーツカーの開発(LeSEE)関連で問題が発生し、LeTV(LeEco)の創業者Yueting Jia氏がCEOを退任し大規模なリストラ、本社ビルの売却などがありました。
2017年の年末には新たなスマートテレビは発表したものの、公式通販サイトのLeMallからLeEcoのスマートフォンの記載をすべて消すという事が起こりました。
そして、本来なら正式に発表する予定だったLeEco Le Max 3やLe Turboなどの未発表端末が市場に出回る事や時期アップデートファイル(EUI 6.0 Beta)が流出する事態が発生しました。
ただ、LeEcoのEUI(Androidベースに独自UIを着せたOS)の開発だけは止まってなく、去年の年末あたりにEUIのベータテスターを募集したり、昨年の12月にEUI 5.9 (.0.28s)をリリースしたりなど、地味に開発が続いています。
(とは言え、Androidのバージョンは6.0で止まっている。)
そんなLeEcoのEUIですが、大多数の人がもう出ることがないと思われたEUI 6.0が今年の8月に公開されました。
ちょっと長くなりましたが、次に進んでいきます。
・EUI 6.0がついに公開。だが……..
長い間EUI 5.9 (Android 6.0)で留まり続けて、一時期は幻の存在となるかもしれないと思ったEUI 6.0 (Android 7.0)のアップデートがOTAアップデートで降ってきたので、嬉しくてバジリスクタイムの黒人男性みたいな状況になっていたのですが、ちょっと気になる点がありました。
このOTA画面をみて何か不思議に思うことがないでしょうか…..
そう。そうです。
明らかにアップデートファイルの容量が少ないのです!!!!!!
物凄く嫌な予感が頭を過りますが、アップデートしていきましょう…..
・アップデートは簡単
OTAアップデートですので、そのまま開始のボタンを押して放置させればアップデートが完了します。
実は、このアップデートが降ってくる前はCUOCU92のEUIベースのカスタムROMを使用していたのですが、このアップデートの存在を知って急遽EUI 5.9に戻しました。
リカバリー領域にTWRPを焼いてしまっていたので、OTAは駄目かなと思ったのですが、何故かTWRPが起動して自動的に焼いてくれました。
地味に驚きました。
TWPRでの焼きが時間かかりましたが、初回起動にしてはあっさりと起動しました。
もう嫌な感じがプンプンしてますね…..
・嫌な予感について
『嫌な予感』というものを解消するために設定アプリから『あること』を確認してみましょう。
『Android バージョン 6.0.1』『Androidのセキュリティパッチレベル 2017年1月1日』
あああああああああああああああああああああああああああああああ
嫌な予感が見事に的中です。Androidのバージョンが変わっていません!!!!!
ちょっとこれに関して個人的な憶測を書きたいと思うのですが、リークしたベータROMや未発表端末に搭載されたEUIより、確実にAndroid 7.0ベースで開発を進めていたと思います。
しかし、EUI 6.0 (Android 7.0ベース)はバグだらけ&不安定かつ超資金難ということもあり、とりあえず、安定しているEUI 5.9ベースでEUI 6.0 (Android 6.0)をビルドしたと考えられます。
つまり、実質的にはEUI 5.9 (5.9.0.30s)ということになります。なぜEUI 6.0にしたんだよ(怒
まあ、文句はかなり言いたいところではありますが、LeEcoの資金面とLeMobileの状況下を考えるとアップデートされるだけでもありがたいことです。これでもEUI公式開発チームは本当に頑張っていると思います。
※実はEUI 6.0.0.23sでAndroidのバージョンアップがなされない事をXDAで予め知っていたなんて口が裂けても言えない。
・気を取り直してEUI 6.0 (6.0.0.23s)のレビュー
まず、リリースノートからのご紹介です。
これを見て、「あー、なるほ」となる方はそう多くないと思うので、Google翻訳の力を借りつつ日本語翻訳してみます。
リリースノート
安定版6.0.030S
公開日:2018-08-21
サイズ:265MB 通信量削減:0M (圧縮なし)
新機能のハイライト
画面ロック解除に顔認証が使えるようになりました。
個別アプリのロックに顔認証が使えるようになりました。
プライバシーロックに顔認証が使えるようになりました。
その他の更新内容
[ブラウザ]
パフォーマンスとページを開く速度を向上させ、安定性を向上させるために最適化を行いました。
[位置探索]
天気予報アプリを追加しました。
リアルタイム検索にホットワードリストを追加しました。
位置情報の精度と速度を向上させました。
[デスクトップ]
体感速度を最適化させました。
[テーマストア]
画面の最適化を行いました。
[電話管理(端末のセキュリティ管理))]
ウイルス検知性能を最適化させ、ウイルス駆除効率を向上させました。
電話管理アプリのパフォーマンスを最適化をしました。
キャッシュスキャンのパフォーマンスを最適化と効率を向上させ、より空き容量を増やすことができるようになりました。
ウィルス定義ファイルの更新を行いました。
[カレンダー]
アプリの安定性と読み込み速度の最適化を行いました。
ざっとこんな感じでしょうか。翻訳としての正確性は欠けると思いますが、アップデート内容としての正確性は維持できていると思います。
とりあえず、新機能を紹介していきます。
1.顔認証
最近何かと話題になっている『顔認証』です。一部端末でAndroidは昔から搭載されていましたが、iPhone XのFace IDの影響なのか何かと流行になっています。
残念ながらTrueDepthカメラのような3Dの顔認証システムではないので、セキュリティ性は大幅に欠けますが(恐らくパターン以下)認証速度が早くて便利なのが利点です。
そんな顔認証がついにLe Max 2にも搭載されました。
顔の登録自体は簡単でしたが、顔を登録する画面が中国語表記なのでちょっと困りました。日本語翻訳が面倒なんですかね….
ちなみに、画面ロックやアプリのロック、プライバシー情報(ボイスメモ、連絡先等)のロックにも使用できます。
画面ロック時は、顔・指紋・パターン/パスワードの3種が同時に使うことができます。
・ 広告表示
改悪です。LeEcoの財政状況を見ると致し方がないのかもしれませんが、LeEco公式アプリ等を立ち上げると3秒間広告が表示されます。
正直言って邪魔ですし、ユーザーが一番嫌うと思いますので、さっさと廃止したほうが良いと思いますね…
((と言っても買い換えるLeEco端末がないからもうどうでも良いのかもしれない))
新機能としてはこの程度です。
・さいごに
個人的にはAndroid 7.0へのアップデートが予定されていたEUI 6.0の開発がキャンセルとなり、Android 6.0ベースのEUIが登場してしまったことは結構悲しいです。
しかし、資金難でモバイル事業からも手を引いている状況下でも細かなアップデートを行ってくれるEUI開発者様達に感謝申し上げます。
Appleより早いイヤホンジャックの廃止や、近年では珍しい画面外ナビゲーションバーを貫いたLeEcoの端末が好きで、初代Le 1 Proの時からお世話になっているので、本当に会社としての復活を願っています。
一刻も早くLeEcoの状況が改善して、LeMobileが華々しく端末を発表できる日が訪れてくれたらな良いなと思い、願っています。